測量船追跡抗議に対する逆切れは予想の範囲

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「日本の測量船追跡は正当行為」と中国　日本の抗議に反発
2010.5.5 22:35

　中国外務省の姜瑜副報道局長は５日、中国の海洋調査船が３日に奄美大島沖の東シナ海で海上保安庁の測量船を追跡したことについて「活動は完全に正当で合法だ」と語った。中国の通信社、中国新聞社が伝えた。

　現場海域は日本が日中間の排他的経済水域（ＥＥＺ）の境界線と位置付ける「日中中間線」付近の日本側。日本政府は４日、中国政府に抗議したが、中国側は逆に強く反発した。

　副局長は「東シナ海と釣魚島（日本名・尖閣諸島）の（領有権をめぐる）問題での中国の立場は一貫しており、明確だ」と強調し、海保の測量船の活動について日本側に申し入れを行ったことを明らかにした。

（ソースhttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100505/plc1005052235008-n1.htm）
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>副局長は「東シナ海と釣魚島（日本名・尖閣諸島）の（領有権をめぐる）問題での中国の立場は一貫しており、明確だ」と強調

中国語のソースで確認していないので、断言できませんがこの記事では面白いことが分かります。それは、「中国の立場は一貫しており、明確だ」と言っているものの、その海域が中国側のEEZだと明言していないことです。

最近の日中関係を考慮し、婉曲に表現しただけ。中国が本心でそんなことは思ってないはず、と感じる方もいるでしょう。ただ不思議なことに、中国が作成する北東アジアの地図では、尖閣諸島には領土を示す境界線が引かれていないことをご存知でしょうか？台湾や南沙諸島に対しては、空港会社のパンフレットにもこれ見よがしに記載しているというのに。

ここから推測するならば、中国が絶対に譲れないのは台湾。そして、力ずくで占領した南沙諸島ということになります。尖閣諸島については、自国の領土だと主張しても実行力は日本にある。四方を海に囲まれた日本の海軍（自衛隊）の実力は相当なもの。あのロシアを破ったほどの力なのだから、無理に刺激しないでおこうという気持ちが働いていたはずです。

そう、働いて“いた”、です。

去年の夏、自民党を大差で破り民主党の鳩山政権が誕生し、未だに迷走しているのはご存知の通り。福沢諭吉の脱亜入欧ではなく、脱米入亜の友愛外交。政策の焦点が合っていないのは常に小沢を見ているから。眼の焦点が合っていないのは中国様を遠くから見つめているから。と感じざるを得ません。

実際、ここ数ヶ月で中国の領海侵犯は眼に余るものがあるわけですが、これは普天間基地の移設で右往左往している鳩山政権を試しているのではないかと思われます。つい最近でも沖ノ鳥島周辺で軍事演習を行い、CCTVでは日本をあざ笑うかのようにその映像を流していました。

普天間基地の問題は、大衆紙にも掲載されたので国際面を見た中国人なら知っています。もちろんその存在意義も。台湾海峡有事、ひいては尖閣諸島有事の際に日本の自衛隊と共にアメリカがすぐに駆けつけられる拠点だということを。

ただ、中国人からすれば「先に侵略したのは日本」というのは変わりなく、江沢民政権で偏った教育を受けた世代に至っては「尖閣諸島（魚釣島）も元々は中国の領土だった」と教えられています。中には朝貢貿易をしていたから沖縄も中国の一部だったと言う共産党員もいたり。

いずれにしても、今の中国の行動は日米同盟を軽視する鳩山政権を試していると言って間違いではないでしょう。奴らの目的は、尖閣諸島近辺に埋まる資源ではなく太平洋を支配すること。アメリカと対等の大国になること。もちろん、あわよくば日本の島の1つや2つでもいただいてしまおうという魂胆もあります。

こんな時こそ日本は断固たる態度を示すべきだと思います。それが日中友好の妨げになっても、現地で暴動が起きてもいい。そんなことは一時的なことでしかありません。鳩山なら何も言わないだろう、小沢なら反中派を押さえつけてくれるだろう、岡田ならそろそろ体を壊して辞任するだろう、と考えている中国政府は、ミケネコから見れば今回の逆切れは十分予想された行動です。

でもさすがに眼に余る行為だな( ﾟДﾟ)、と思った方はこちら。
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